お知らせ

News

通常売却と任意売却の違いとは? news

任意売却と通常売却は、いずれも不動産を売却する方法ですが、それぞれ異なる手続きや目的を持つため、売主の状況に応じた適切な選択が求められます。以下、任意売却と通常売却の違いについて詳しく解説していきます。


1. 任意売却とは?

任意売却とは、住宅ローンやその他の借入金の返済が滞り、今後も返済を継続するのが難しい状況において、債権者(主に金融機関)と交渉し、競売にかけられる前に市場で物件を売却する方法です。一般的には、返済が数か月以上滞った場合に選択肢として浮上します。

任意売却の特徴

  • 債権者との交渉が必要:任意売却は、売主が一方的に進められるものではありません。金融機関などの債権者の同意がなければ実行できず、債権者との交渉が必須となります。
  • 市場価格での売却が可能:競売ではなく任意売却を選ぶことで、市場価格に近い価格での売却が可能になります。競売よりも高い価格で売却できる可能性が高いため、残債の圧縮に効果的です。
  • 売却活動の自由度:競売では買い手が限定されることが多いですが、任意売却では不動産会社を通じて一般の買い手に販売活動を行えるため、買い手の幅が広がりやすくなります。

任意売却が検討されるケース

任意売却が検討される主なケースは、住宅ローン返済が滞り、さらに今後の返済も難しいと見込まれる場合です。通常、返済が2~3か月以上滞ると金融機関から督促が開始され、最終的に競売にかけられる可能性があります。その際、競売手続きの中断や任意売却への移行が可能であれば、競売よりも有利な条件での売却が見込めます。


2. 通常売却とは?

通常売却とは、売主が自己の意思で物件を市場に出し、自由に売却する方法です。住宅ローンの返済に問題がない場合や、物件の買い替えや資産整理が目的で売却が必要な場合に多く行われます。売主が不動産会社を通じて販売活動を行い、一般市場で購入者を見つけて売却する一般的な手法です。

通常売却の特徴

  • 売主の意思で自由に売却可能:通常売却では、売主が自由に売却条件を決められます。金融機関との交渉は基本的に不要で、不動産会社を通じてスムーズに売却活動を進められます。
  • 価格設定の自由度が高い:任意売却と異なり、売却価格は売主が希望する額に設定できます。市場動向や周辺物件の価格を参考に、価格を決定し、売却活動を行います。
  • 利益の確保ができる:住宅ローンの残債よりも高く売却できるケースが多く、利益を得ることが可能です。そのため、次の住まいや他の投資に充てることができます。

通常売却が検討されるケース

通常売却は、主に以下のような場合に行われます。

  • 住宅ローンの返済が順調であり、売却の制約がない場合
  • 新しい住宅への住み替えを検討している場合
  • 資産整理や投資目的で不動産を手放す場合

3. 任意売却と通常売却の具体的な違い

手続きの違い

任意売却では、売却に金融機関の許可が必要です。返済が困難になった場合、売主はまず金融機関と相談し、任意売却を認めてもらう必要があります。そのため、通常の売却に比べると手続きが複雑であり、不動産会社も任意売却に精通していることが望まれます。一方、通常売却では、売主が直接不動産会社に依頼して売却活動を始められるため、手続きは簡便です。

売却価格の違い

任意売却は、市場価格で売却できるとはいえ、売却価格が金融機関との合意に影響されるため、通常の市場相場よりも低めに設定されることが一般的です。一方、通常売却では売主が希望する価格での売却が可能なため、特に市場が好調であれば利益を得られる可能性が高まります。

売却期間の違い

任意売却では競売にかけられるリスクがあるため、売却期間が限られます。金融機関との調整や、一定期間内での売却完了が求められるため、通常売却と比べると短期間での売却が求められることが多いです。通常売却では、売主の都合や希望に応じて売却期間を柔軟に調整できるため、売却スケジュールに融通が利きます。


4. 任意売却と通常売却のメリット・デメリット

任意売却のメリット

  • 競売回避:任意売却では競売にかけられる前に物件を売却できるため、市場価格に近い価格での売却が可能です。
  • 引越しや引渡しの猶予:任意売却では、売主の状況に応じて引越しのタイミングを調整できることもあり、急な退去を避けやすくなります。

任意売却のデメリット

  • 手続きが複雑:金融機関との交渉や、任意売却に対応した不動産会社の選定が必要です。
  • 心理的な負担:任意売却を選ぶ状況自体が、経済的な困難さを伴うため、心理的な負担も大きくなります。

通常売却のメリット

  • 利益の確保:ローンの残債を上回る価格で売却できる場合、利益を得ることができます。
  • 自由度が高い:売却条件や引き渡し時期を自由に設定できるため、売主にとって柔軟な取引が可能です。

通常売却のデメリット

  • 売却のリスク:市場状況や物件の条件によっては売却がスムーズに進まず、長期間にわたる可能性もあります。

5. まとめ

任意売却と通常売却には、それぞれ異なる手続きとメリット・デメリットがあります。任意売却は、ローン返済が困難になった場合に競売を回避する手段として有効である一方、通常売却は自由な条件での売却が可能です。

売主の状況に応じた選択が重要であり、特に任意売却の場合は、金融機関や不動産会社との調整が必要です。いずれの方法を選ぶにしても、信頼できる専門家や不動産会社に相談し、最適な売却方法を見つけることが望ましいでしょう。

「できる任売ナビ」では、住宅ローンの返済が今後不安な方、すでに滞納をしている方、競売に進んでいる方の相談を受付けております。相談者様のご状況に沿って最善のアドバイスをさせていただきます。

ご相談は、完全無料で全国の方を対象としておりますので、電話、LINE、お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。

トップに戻る