2024年12月:ペアローンで組んだ住宅ローンの滞納から任意売却へ sale
1. 物件概要
所在地: 埼玉県
土地面積: 118㎡
建物面積: 102㎡
築年数: 築21年
間取り: 4LDK
構造: 木造
駐車場: 有り
リフォーム履歴: なし
周辺環境: 主要駅まで徒歩15分、幼稚園・小学校・中学校・スーパーが揃う便利な立地
本物件は、ファミリー層に人気のある4LDKであり、駅まで徒歩15分と比較的利便性の高い立地に位置していました。
2. 売却の背景
売主様は、新築時にペアローンを組んで住宅を購入し、長年家族と暮らしていました。しかし、奥様の妊娠により収入がご主人のみとなり、生活が苦しくなりました。
生活費や住宅ローンの支払いを補うため、消費者金融からの借入を続けていましたが、次第にローン返済が困難に。数ヶ月後、金融機関から一括返済を求められ、支払いができない場合は競売になるとの通達を受けました。
この状況を回避するため、弊社へ任意売却の相談をいただきました。
3. 売却活動の流れ
① 査定価格の提示
物件の市場価格を査定したところ、住宅ローンの残債をやや下回る見込みでした。しかし、売主様の希望として「できる限り住宅ローンを完済したい」という強い意向がありました。
そのため、売却戦略として、住宅ローンの完済額に近い価格での売却を目指す方針を立てました。
② 販売戦略の立案・実行
本物件の立地や間取りから、ファミリー層をターゲットとした販売戦略を実施しました。具体的には、以下の方法で買主を募集しました。
- 不動産ポータルサイトへの掲載(SUUMO・HOME’S など)
- 弊社の購入希望者リストからの紹介
販売開始後の反応は想定よりも良く、住宅ローン完済額に近い価格でも一定の問い合わせを獲得することができました。
③ 買主との交渉
数件の問い合わせがあり、最終的にファミリー層の買主から購入申し込みが入りました。買主側からは多少の価格交渉がありましたが、住宅ローン完済額を確保できる価格での成約を目指し、売主様と債権者(金融機関)の了承を得ながら慎重に調整を進めました。
④ 債権者との交渉
任意売却では、売却価格について債権者(金融機関)の同意が必要です。今回は、住宅ローンを完済できるギリギリの価格で買主と合意できたため、金融機関との交渉もスムーズに進みました。
また、売主様の今後の生活再建を考慮し、引越し費用として数十万円を確保できるよう交渉を行いました。
⑤ 売却成立までの期間
売却活動を開始してから約4ヶ月で成約に至りました。
4. 売却後の売主様の感想
売主様は、当初「住宅ローンの残債が残ることを覚悟していた」とのことでしたが、最終的に完済できる価格で売却できたことに安心されたご様子でした。
さらに、引越し費用として数十万円を確保できたことも、大きな救いとなったようです。
しかし、「生活が苦しくなった段階で早めに相談しておけば、もっとスムーズに進んだかもしれない」との反省も口にされていました。特に、消費者金融からの借入を続けていたことで、余計に経済的負担が増えてしまったことを悔やまれていました。
5. 買主の特徴
購入者はファミリー層のご夫婦でした。
- 駅まで徒歩15分で、通勤・通学に便利な立地
- 4LDKの間取りで、子育て世代にぴったり
- 周辺に幼稚園・小学校・中学校・スーパーが揃っている
このような要素が、買主にとって魅力的だったようです。
6. まとめ
本事例では、以下のポイントが成功要因となりました。
✅ 住宅ローン完済額で売却できる価格設定を行った
✅ ファミリー層向けの販売戦略を実施し、ターゲット層に的確にアプローチした
✅ 債権者との交渉をスムーズに進め、売主様にとって最大限有利な条件を引き出した
✅ 引越し費用を確保し、売主様の生活再建を支援できた
今回のケースのように、住宅ローンの支払いが厳しくなった場合は、できるだけ早めに専門家へ相談することが重要です。
「競売を避けたい」「住宅ローンの支払いが難しくなってきた」と感じたら、できるだけ早く任意売却を検討することで、より良い条件での売却が可能になります。
当社では任意売却のサポートを行い、より良い条件での売却をお手伝いします。
🔹 ご相談は無料です。電話、LINE、お問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください!
監修者情報
リッチ・マネジメント株式会社
代表者 大和田豊
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