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2025.02.04
政策金利が上がると、住宅ローンの変動金利にどんな影響があるか
1. 変動金利の基準となる短期金利が上昇 変動金利は、一般的に「短期プライムレート」(銀行が優良企業に貸し出す際の最優遇金利)を基準に決まります。 短期プライムレートは、政策金利(無担保コール翌日物金利など)が上昇すると連動して上がる傾向があります。 2. 住宅ローンの金利上昇 変動金利の住宅ローンは、半年ごとに適用金利が見直されます(多くの金融機関で4月・10月)。 政策金利の引き上げにより、短期プライムレートが上がると、住宅ローンの変動金利も上昇する可能性が高いです。 3. 毎月の返済額はすぐに変わらないが、将来的な負担増 変動金利型の住宅ローンは「5年ルール」と「125%ルール」によって、すぐに返済額が増えるわけではありません。 5年ルール:金利が変わっても、5年間は毎月の返済額が変わらない。 125%ルール:5年ごとの見直し時に、返済額の上限は前回の125%までしか増えない。 しかし、金利が長期間にわたって上昇し続けると、返済の元本が減りにくくなり、最終的に総返済額が大きくなる可能性があります。 4. 固定金利との差が縮小し、固定への借り換えを検討する人が増える 変動金利が上がると、固定金利との差が縮まるため、「いまのうちに固定金利へ借り換えよう」と考える人が増えます。 ただし、固定金利(長期金利)はすでに上昇傾向にあるため、タイミングを見極めることが重要です。 結論:政策金利が上がると変動金利も上がる可能性が高く、将来的な返済負担が増える 特に長期的に金利が上昇する局面では、変動金利のままだと返済負担が増えるリスクがあります。今後の金利動向を見ながら、固定金利への借り換えや繰り上げ返済の検討をするのが賢明です。