2023年11月:投資用ワンルームマンションを住宅ローンで購入による任意売却 sale
今回、任意売却のご依頼をいただいたのは神奈川県在住のS様です。
S様は結婚後数年経ってから、将来のために家賃収入を得ようと金融機関から融資を受け、投資用ワンルームマンションを購入し、家賃収入を得ながら順調に融資の返済を進めていました。
しかし、購入時に不動産会社の虚偽の手続きにより、本来は金利の高い投資用融資を受けるべきところ、自己居住が条件の低金利な住宅ローンで購入してしまいました。S様も不動産会社の言う通りに手続きを進め、悪意なくそのローンを利用しました。しかし、数年後に金融機関がこの事実を知り、金銭消費貸借契約違反として残債の一括返済を求めてきました。S様は一括返済ができず、困り果てて購入時の不動産会社に連絡を試みましたが、既に廃業しており、どうすることもできませんでした。その様な状況で弊社のホームページから売却の依頼をいただきました。
S様の希望は、できるだけ高い価格で売却し、融資の全額を完済すること、もしくは残債をできるだけ少なくすることでした。しかし、物件購入から数年しか経っておらず、残債もあまり減っていない上に、購入時の価格が相場よりも高かったため、完済する価格での売却は難しい状況でした。そのため、可能な限り高く売却し、残債を少なくすることが最大の目標となりました。
金融機関と交渉を重ねた結果、販売価格が決まり、相場よりも高い価格で販売を開始しましたが、なかなか反響が得られませんでした。しかし、任意売却期間終了間際にS様の希望価格で買主が見つかり、金融機関の許可を得て無事に売却することができました。
今回のケースは、住宅ローンの返済困難ではなく、投資用不動産を住宅ローンで購入してしまったことで、一括返済を求められた事例です。
将来を見据えて投資用不動産を始めるのはとても良いことですが、虚偽の申請を行った不動産会社の問題であっても、最終的には融資を受けた本人の責任となります。投資用不動産を始める際には、自分でも勉強し、不動産会社の言いなりにならないことが重要です。
現在、投資用不動産の購入を検討している方は、事前に十分な知識を身につけることを強くお勧めします。
「できる任売ナビ」では、今回の事例の様に、投資用ワンルームマンションを住宅ローンで購入してしまい、トラブルになった方の相談を受付けております。
ご相談は、完全無料で全国の方を対象としておりますので、電話、LINE、お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。
監修者情報
リッチ・マネジメント株式会社
代表者 大和田豊
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